エネルギー消費量と時間
「生理的時間の速さは体重当たりのエネルギー消費量に比例する」
生涯の心臓の鼓動は20億回。どの動物でも一緒。
小さい動物ほど、鼓動は速く、寿命は短くなる。
鼓動が速いということは、単位体積(体重)当たりのエネルギー消費量が多い。
エネルギー消費量が多いほど、時間の流れは速くなる。
年寄りになったら、エネルギー消費量減りますから、時間はゆっくり流れる。
若者は、エネルギー消費量多いですから、時間は速く流れる。
人の体重当たりのエネルギー消費量は、1−2歳61kcal/kg/日、8-9歳40.8、18-29歳24、30-49歳22.3、50-69歳21.5 70歳以上21.5
1歳児と70歳は、61÷21.5=2.8倍、つまり、70歳が感じる時間の速さは、1歳児の2.8分の1。時はゆるやかに流れていることになります。
でも、18歳と30歳は、24÷22.3=1.07倍、7%くらいしか変わらない。30歳と50歳は、22.3÷21.5=1.04、4%。50歳を過ぎると、死ぬまで、体重当たりのエネルギー消費量は変わらない。
私にとっては、意外な結果。年取るごとに、もっと、エネルギー消費は落ち込む、生理的時間は遅くなるものと思っていました。
同じ年齢、同じ個体でも、エネルギー消費量が多いと、時間は速く流れる。
蟻は、冬になると、ほぼ活動しなくなる。夏は時間が速く流れるが、冬になると、ほぼ停止する。同じ個体でも、季節(温度)によって、時間の速さが違う。
人の脳は1.2〜1.5kgで、体重の2%しかないのに、エネルギーの20%は脳で消費される。意識を司るのは脳。
脳に関しては、謎が多い。何もしていなくても、常にフル稼働。
自分の脳なのに、いったい何をしているのかわからない。
不可思議。
意識と時間は、なんか関係ありそうなんですが・・・。
参照
ゾウの時間、ネズミの時間、運動の時間
https://www.umin.ac.jp/endai_sample/sportsmed53/motokawa.html
動物がどのくらいエネルギーを使うかも体重と関係がある。体重は組織の量を直接反映しているのだから、単純に考えれば、エネルギー消費量は体重に正比例することになりそうだが、そうはならない。単位体重あたりにすると「エネルギー消費量は体重の1/4乗に反比例する」という関係になる。大きいものほど体の割にはエネルギーを使わないのである。
エネルギー消費量と時間とで、一方は体重の1/4乗に反比例、他方は体重の1/4乗に正比例している。だから結局、時間とエネルギー消費量とは反比例の関係になる。時間の逆数は時間の進む速度とみなしてもいいだろうから、「時間の速度はエネルギー消費量に比例する」とも言えることになる。
頭が良過ぎる人の脳はどれほどエネルギーを使っている?
https://emira-t.jp/fantasy/787/
「美しさ」に強く感動すると外部刺激に反応しないはずの脳領域「デフォルトモードネットワーク」が活性化する
https://gigazine.net/news/20190919-aesthetic-appeal-link-default-mode-network/
加齢とエネルギー代謝
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-004.html
「脳」の真実をどれだけ知っていますか
https://toyokeizai.net/articles/-/175811
この記事を書いた人
梅本
代表取締役高知高専、岡山大学工学部、NTT、不動産会社勤務後、2001年に会社を設立しました。