足るを知る

生活

竹藪の竹が枯れて、2階建ての建物に倒れ掛かっていました。

長さは10mくらい、根本の直径は20㎝、重量もかなりのもの。

こんなの私一人でどうすればいいのか?

人に頼むのも面倒だし

と考えること数分。

切り分ければいいと思いつき

電動のこぎりで、3mくらいに切り分けると、一人でも楽に運ぶことができました。

調子に乗って、更に、竹を切りまくっていたら、今日は腰痛。

竹を運んだせいでしょうね。

電動のこぎり、本当に便利です。

これがただののこぎりだったら、半日かかりますが、電動のこぎりであれば、1時間で仕事が終わります。

節約できた時間を時給換算したら、すぐに電動のこぎりが買えてしまいます。

いろんな便利な道具が出来たおかげで、人はだいぶ楽になりましたね。

ん?

現代であれば、昔やっていた仕事が、十分の一くらいの時間で終わってしまいますので

もう、そんなに仕事しなくていいはず。

なのに、そうなっていませんね。

不思議です。

でも、これは、比較する習慣のせいです。

人が自分よりいい家に住めば、自分も住みたくなる。

車も、服も、あらゆるものが、比較と欲望の対象。

それらを所有するために、人は休むことなく、あくせく働く訳です。

この無限ループが、文明を発展させる大きな原動力のひとつです。

江戸時代の旅行は徒歩、今は車、電車、飛行機。

徒歩であれば、通過する村々の人や道端の景色を楽しむことができます。

線の移動

車だと、高速道路を走って、通り過ぎるだけ。

出発地点から目的地までの点から点への移動

自分の足だけで、移動できる距離が短くても

体を動かす楽しみも加わりますし、意外に昔の旅のほうが楽しかったのでは?

ふと、そう思うこともあります。

モノを所有しても、埋まらない寂しさ。

無いもの、不足しているものよりも、足りているもの、すでにあるものに注目する。

「足るを知る」の時代に差し掛かっているのかもしれません。


この記事を書いた人

梅本

代表取締役
高知高専、岡山大学工学部、NTT、不動産会社勤務後、2001年に会社を設立しました。